2012年9月5日水曜日

CoccoのKOTOKO

最近ハンター×ハンターにハマっています。
読もう読もうと思っていて、なかなか読めなかったのですが、
人生いつ何が起きるかわからないですから、
読んでおこうということで、ゲオのレンタル漫画で借りて読んでいます。
ハンター×ハンターはとてもおもしろいのですが、
設定が本当に細かくて、
「これ小学生とか中学生が読んでるんだよな〜」
と感心するぐらいに、内容が高度に創り込まれていて、
その辺の小説よりも全然複雑ですし、
ほんと漫画ってすごいなーと感動しています。
しかもジャンプですから。
冒険と友情と努力(だっけ?)がテーマだけあります。
ただ根本的にドラゴンポールやワンピースと同じようなものだなぁ、
と大雑把にくくっちゃうあたりが歳とったな、と思います。
あれです。おじさんが女子高生の顔が全部同じに見えたり、
AKB48の区別がつかないのと同じ現象です。

さて。今日は「KOTOKO」という映画をレンタルしました。
Coccoが主演の映画です。
Cocco久しぶりだな〜、と勝手に昔の友達に会うみたいな感覚でみました。
内容は想像以上にハードでした。
ハード過ぎて、何度早送りしたかわかりません。
「痛い、辛い、死にたい」
の三拍子が揃っていました。
しかし、映画の趣旨的には「生きろ」ということらしいのですが、
「この人はもう死ぬしか無いんじゃ…」と、
何度も思いました。
しかし、結局生きます。
痛くても、辛くても、生き抜いてしまうんですね。
まぁ、所詮人間の生き死になんて人間が決めるもんではない、
みたいなことを漠然と考えさせられたりもします。
でも耐えきれなくて死んじゃう人もいますけどね。
その人はその人で色々考えた上での「死」ですから、
人がとやかく言う問題ではないんでしょう。
もう最近は「人がとやかく言う問題ではない」というのが、
口癖みたいになっていて、
色々と諦めモードというか、なんかそういう気分です。
全てを受け入れるけど、でも私はその上で楽しい方を選ばせてもらうよ、
という感じです。
まぁ、私の事はいいです。
Cocco役の「ことこ」がまぁひどくて。
世界がふたつに見えるって言うのは、
自分も少し心当たりある気もするんですが、
ふたつに見え方が病気です。
病気なのに、なかなか病院に入らない。
「もう都会に居るの辞めて、実家に戻るか、病院に入るか、
どっちかにしたらいいのにー」
と思うのですが、そこは映画なのでなかなかそうはいきません。
「ことこ」は近寄ってくる男の人にフォークを突き刺したりもします。
というか、どうも「ことこ」はモテるみたいで、
何人かよってきます。
んで、小説家の男がフォークで刺されても逃げて行かず、
「ことこ」に体当たりでアプローチします。
リストカットして血まみれの「ことこ」を介抱したり、
どれだけ殴られても「大丈夫だから!」と、
発狂した「ことこ」に抱きついて、
けして「ことこ」を見捨てなかったりと、
まぁ、日本全国のメンヘラ女理想の男なんです。
で、男のおかげでふたつ世界がみえる病気も治ってきて、
やっとひとつになったーってところで、
男が突然居なくなるんです。
これは、もう最悪です。
一番やっちゃいけないパターンです。
全てを受け入れてくれるもんだと安心しきっているところで、
まさかの裏切り。
前よりも症状は悪化するに決まっています。
そして「ことこ」の世界はさらなる絶望の渦に巻き込まれていくんですが、
とにかく、すごいです。
これはとにかくほとんどCoccoのプロモーション映画です。
衣装も部屋もめちゃくちゃかわいいですし、
Coccoの歌も聴けますし、
幸せなシーンはとことん幸せですし、
素敵なシーンもたくさんあるのは間違いないですが、
やっぱりどん底は果てしなくどん底です。
あとピナ・バウシュみたいな踊りをしているシーンもあり、
なかなか素敵です。
Coccoの透明さと鋭さと明るさと病みががっつり堪能できる映画です。
直視できず早送りしてしまったけれど、
改めて考えるとすごい映画であると思います。


映画の予告映像にもちらっと出てくるのですが、
赤ちゃんを抱っこしながら、でっかいフライパンで野菜炒めるシーンとか、
すご過ぎて、訳解らなくて、なんかもう笑ってしまいました。
絶叫してフライパン投げたりして、
「そんなんしたら赤ちゃんの鼓膜が破れるわ!」と、
すごく心配になります。

中学生の頃、Coccoをよく聴いてました。
「強く儚い者たち」とか、
今聴いてもやっぱり好きです。
こないだ行った渡鹿野島を思い出します。

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