2012年10月10日水曜日

100万回

お風呂に入っていたら、
外から虫の声と、遠くから電車の音が聞こえました。
なんか秋だなー、としみじみしました。
一遍の詩や、小説が簡単に産まれそうな空気感です。
たくさん素敵な夢を見ましょう。


最近やたらと「100万回生きたねこ」の話題を目にします。
ミュージカルドキュメンタリー映画になるみたいです。
数年前に原作者である佐野洋子さんが気になって、
エッセイを読み漁ったのですが、
人柄が素晴らしくて一気に好きになりました。
特にリリー・フランキーと西原理恵子との対談本が、
おもしろかったです。
佐野さんは谷川俊太郎さんの元妻でもあるんですが、
離婚して鬱病になって、北軽井沢に別荘を買って、
独りで暮らしだしたりするんです。
そういう晩年の生き様に私はとても興味があります。
ある意味、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの対極にある、
男女の在り方だと思っています。
その人が持つ性質や突き抜け方によって、
全く違う夫婦の形になるんだなーと思ったりします。
で、私はやっぱりオノ・ヨーコよりも、
佐野洋子(どっちもヨウコであることに今気付いた!)
の方が共感してしまうのです。
どちらも凄い女性であることには変わりないのですが、
私の魂の性質は佐野さんの方が近んだろうなー、
と勝手に思ったりします。
まぁ、二人のパワーには全く及びませんが。
「100万回生きたねこ」も、
大人になって改めて読み直すと、
「これ全然子供向けじゃないじゃん!」
と、思います。
大人も大人、そうとう精神が老成してないと、
心底感動出来ない絵本のような気がします。
再びとても佐野さんが気になってきたので、
エッセイを近々読み直してみようと思います。
あと、私がとても印象に残っているくだりは、
なんてタイトルの本かは忘れてしまったけれど、
男に抱かれる女の感想で、
「愛されて当然という触り方だった」
というような、文章があるのですが(おぼろげ)、
多分、谷川俊太郎さんのことなんだろうなー、と思ってます。
マザコン男で、それなりに異性にモテて、
女を解ってるような気になっている男は、
だいたい好きな相手にはそんな風に自信満々で、
躊躇も遠慮もないんだろう、と思いました。
でも、谷川さんは佐野さんがなぜ自分のもとを去ったのか、
今だにわかっていない。
佐野さんも谷川さんに何も語らず黙って去っていった。
その逸話もとても興味深いです。




どっかでみたことがあると思ったら…


あらららら〜!

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