今日はお父さんと墓地に行った。
分厚い雲が空を覆い今にも雨が降り出しそうだった。
最近買った墓地用の土地をみるのが目的だった。
景色や周囲の様子を丹念に確認していた。
お父さんが死んだら本当にここに居るんだろうと、
きちんと信じられるほどだった。
春になったら桜がきれいな場所で、見晴らしもよいので、
晴れたらお弁当を持ってお墓参りに行くのもいいかもしれない。
そんなことをぼんやり想像したら、
なんだかとても幸福な気分になった。
そう、墓地はとても安らぐのだ。
こないだ古市というところに行ってきた。
古市は日本の三大遊郭のひとつだ。
江戸の吉原、京都の島原、伊勢の古市。
でも今はもうその頃のおもかげはすっかり無くなってしまっているのだけど、
一軒「麻吉」という旅館が残っていて、そこに行ってきた。
当時は浄瑠璃や歌舞伎などを観る小屋もあったそうだ。
古市で起きた殺人事件が歌舞伎や義太夫で作品となっていたりもする。
文化的にも随分発達していたようだ。
きっとたくさんの美しい遊女や芸奴さんが生活していたのだろう、
と、想像を膨らませて散歩してきた。
0 件のコメント:
コメントを投稿