2012年2月29日水曜日
ウメサク
近所で梅が咲いてます。
つぼみがまだたくさん付いていたので、
もう少したったら、もっと咲きそうです。
今日は面接に行ってきました。
このぐらいの歳になると面接もそんなに緊張しなくなります。
なので、軽い気持ちでふら〜っと行きました。
ところが、部屋に案内されると、
背広をびしっと着た偉い感じの人が3人も仰々しく座っていて、
その展開は想定外だったので軽く動揺しました。
でも話しを聴いているうちにリラックスしました。
履歴書に「読書が趣味」と書いたのですが、
「最近読んだ本は?」と聴かれたので、
田中慎弥さんの共喰いを挙げました。
なんとなく和やかなムードで面接が終了したので、
これはいけるかな?と思ったら、
2時間後ぐらいに電話がかかってきて採用の知らせを受けました。
4月からパートで大学の図書館で働く事になりました。
未知なる世界に足を踏み込んで行く時の高揚感は、
いくつになっても変わらないものだと思いました。
なんとなくそのまま家に帰るがもったいない気がしたので、
天気もよかったし、近所にある歴史博物館に立ち寄りました。
中に入って展示物を眺めるのは10年以上ぶりだと思うのですが、
とても丁寧に解りやすく展示してあって、楽しめました。
ふらふらと何も考えずに展示物を観ていたら、
男性に「すみません」と声をかけられ、
なんだろうと振り返ると、どこかの新聞の記者だったらしく、
観てるところを写真に撮っていいですか?
と、尋ねられたので、いいですよ、と快く引き受けて、
展示物を観ている様を何枚か写真を撮られました。
そのあと、記者らしく展示物の感想などを聞かれたのですが、
何も考えずに観ていたので、これといって大した感想は言えなかったのが、
申し訳なかったです。
私は以前育児情報誌の仕事を手伝っていたことがあるので、
たまに同じような場面があったのですが、
いざ自分が突然話しを聞かれる立場になると困るな、と思いました。
そのことも記者に伝え、結構若そうだったので、
身の上話などで少し盛り上がりました。
私があまり訛っていないことを指摘されたので、
東京の大学に行っていたことを伝えると、
彼は千葉からやってきたと言っていました。
私は千葉の人と遭遇する確立が高いです。
千葉運とでもいうか、千葉と縁があるように感じました。
「ありがとうございました」と言われたので、
なんとなく私も「ありがとうございました」と言いました。
別に私はありがたいことは何も無いのだけど、
時々つられてそう言ってしまう事があります。
言ってから「あれ、私がありがとうって言うの変だな」
と思う事が多々あります。
でも、多分話しをしていて何か楽しかったから、
「ありがとう」と言ったのかもしれません。
自然と言葉が出てくるのはそういうことなのでしょう。
その後は博物館の裏にある梅を観に行きました。
年配のカップルが2組ぐらいゆっくり歩きながら梅を眺めたり、
ベンチに座って話しをしたりしていました。
若いカップルはなぜか苛つくことが多いですが、
歳をとったカップルはとてもいいなぁ、と思います。
二人が過ごした年月がそういう微笑ましい空気感を醸し出すのかもしれません。
性欲とか、所有欲とかを越えた、
なにか諦めにも似た、安定感を感じます。
そんな感じで今日は人生に色々と動きのあった一日で、
楽しかったです。
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