2011年7月15日金曜日

東進のCMがおもしろい件


「サイタマノラッパー2」を観た。
今回もすごくおもしろかった。笑えるしちゃんと泣ける。
安藤サクラが出てて「借金」とか「不渡り」という台詞を、
ラップに乗せていたのだけど、それがすごく似合っていた。
いやー、彼女はドスきいててほんとすごい。
そもそも20代後半って辺りで、もうどんぴしゃな訳ですよ。
「川の底からこんにちわ」もだけど、
世の中における映画ならではの現実感というか、そういうのが半端ないと思った。
映画の役割ってこういうことかー、と感心するような。
素晴らしいです。ほんとうに。
そして「サイタマノラッパー」を観るたびに、
スチャダラパーの偉大さを改めて再確認させられる。
ラップをあそこまでオリジナリティ溢れる世界観で、
洗練させることに成功できたのはスチャダラパーだけだろう。
いやー、ほんとすごいよ。
りんご音楽祭がますますたのしみだ。
(実は去年なにげにスチャダラパーを3回ぐらい観ている。)



続いて「サガン〜悲しみよこんにちわ〜」。
サガンの本て実はちゃんと読んだことないのだけど、
私はカポーティもしかり、昔の外国の作家の生き様が好きなのである。
しかも途中で破滅する型の作家。
今の時代そんな作家はいない。
みんなそれなりに巧く、楽しく、人生を送っている。
すでにそういうコツを掴んでいる。
作家や芸術家が薬やお酒に溺れるなんて古臭くて、ナンセンスなのである。
サガンはそういった今やナンセンスな破滅的な人生を送っている。
どこまで事実に忠実なのかは全く知らないけれど、
すごく賢くて、すごく駄目なのだ。
すごく賢い人は、すごく駄目にしか生きられないのだと思う。
人生とは不思議なものでそんな風に出来ているのだ。
サガンの人生を観ていると、西原理恵子がチラチラと頭に浮かぶ。
もちろん西原氏にはサガンほどの繊細さや、
アンニュイな部分はあまり感じられないが、
ギャンブル好きなところなど、破天荒ぶりはかなり近いのではないかと思う。
カポーティであり、サガンであり、
彼、彼女らの自在感はかなり共感する。
それゆえにあまりにも繊細な部分も。
いたずら好きの愛されるべき人たちなのだけど、
最終的に誰からも愛されることがない。
誰よりも愛を求め、そして誰よりも愛を恐れ、
愛を避けるようになるのだ。
不思議だけど、そういう風にできている。
あと、この映画はファッションも素敵なので注目です。
それから、カポーティもしかり、役者の演技が素晴らしいです。

友人が東進のCMの真似をよくしているので、
気になってなんとなく見返してみたところ、
やっぱすごくおもしろかった。
はねトビのメンバーもパロってたのね。
この人たち変だよなーどう考えても。

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