2010年11月19日金曜日

ニート魂

近頃正真正銘のニートであることを自負せざるを得ない状況。
転がり落ち続けるわ。地の果てまで。

世代間のギャップ、のようなものを感じる。
40代50代のおじさん達は、私が感じとっている世界を共有することは
けして出来ないし、30代の人でも社会と深く関わり、
それなりの立場を担っているような人たちとはうまく分かりあえない。
特に一家の生計を担っている男性なんて、
どんどん自分の地位を正当化したり、美談にしたがり、
そういったストーリーを無意識のうちに構築して、
自分が傷つかないように保護していて、ついでに家族も守っているので、
それ以外の世界や、生き方はますます受け入れ難くなっていく、
というのが歳をとるということだと思われる。

そういう、色々なしがらみのものと唯一距離を置いて生きて行ける手段が、
ニートと分類される人たちではないかと思う。
そしてそういう生き方をしている人々がたくさんいるこの時代は、
今後なかなか楽しみだと思う。
古い価値観や、昔流行った世界観にずっと捕われている人達だけが、
苦しんでいるし、これからも苦しみ続けていくのだと思われる。

ニート的ポジションから既婚の男性を見ていると、
女の人にうまく操られているな、という感慨を持つ。
男性は女性と共に暮らす事で、女性の方から家庭という世界を創る方向に、
どんどん染められて行く。
女性はそういう能力を持っている。男性が気が付かないうちに完全に支配する。
そもそも支配できるか、出来ないか、
または支配のしがいがある男性を選別して、すっ、と側によるのだ。
男性の容姿、性格、労働能力、全てを計算して、
自分の遺伝子と照らし合わせて混合させてよいものかどうかを判断する。
それでよいものが出来そうであれば、一緒に居ようとする、
というのが女の行動原理である。
ほとんど本能、動物的な行動である。
もしかしたら女の方がより獣に近いのかもしれない。
私も一応女なので獣に近い正直で誠実な言葉をだしてゆけるといいと思っている。

女が言語化していない、男性に知られたくない本性、
秘密みたいなものはまだまだ在るように思う。
そういうのをどんどん暴きたいな、と思ったりしている。
ニートで暇なので。

タム君の漫画『タムくんとイープン』と、『帽子の下の煙』を読む。
イープンというのは日本という意味で、タム君が感じる日本を漫画にしいてる。
もしかしたら今、一番日本をわかっているのではないかと思う。
私たちはずっと日本に暮らしていて、日本の事が当たり前で、
その中でしかウロウロできないけれど、タムくんはタイ人なので、
とても客観的に日本人のことを見ている。
でも同じアジア人なのでちゃんと理解しているし、
大きな心で受け止めてくれていて、日本人の滑稽な姿が浮き彫りになっている。
富樫義博の『レベルE』とか、はやぶさ君の人類初の快挙であるとかを考えると、
日本人てほんとにすごいなーと思うのと同時に、
日本人という宇宙人というか、そういう風にも考える事が出来るように思う。
完璧主義者で、何事も追いつめて、表面上はキレイに取り繕って、
汚いものにはフタをする。そういった事が限界になって、
自殺するほど自分を追い込んだりする。そんな宇宙人。
本当の優しいとか、かわいいとか、そんな事も知っていて追求する人たち。
色々なことがちぐはぐしていて、たくさんの可能性を秘めている、
突拍子も無い世界を発信しだす人々。
たくさんのアンテナがあって、日本人という言葉を形創っている。

田舎にあるよくわからない建物や創造物、人々に、
ディープな日本の姿を観ている都築響一という人に私は激しい共感を持つ。
宇和島なんていう、陸の孤島で暮らして制作活動をしている、
大竹伸朗さんだってそうだ。
何も無いと思われがちな田舎で、田舎のリアルを、
つまり真実の日本の姿を発信し続け、また勝手に夢を見続け、
創造し続けることで、世界の見方に変化をもたらしたいのだ。

世界は一人の人間の捉え方で、いくらでもおもしろく変えることができる。
そういった考えを持つ人の人生には、
学歴も、収入も、ほとんどなんの意味ももたらさない。
しかしそれらの価値観に執着する進化が出来ない人間がほとんどだし、
これからもそういった世界は存在し続けるだろう。
なぜなら、安心だからだ。
安心だけどつまらない。毎日つまらないと言って文句を言い続ける。
私はそういった世界からドロップアウトさせてもらう事にしよう。
不安だけどおもしろい方が性にあっている気がするので。

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