2010年11月12日金曜日

地獄のミサワ


新しいタイプのギャグ漫画家がぐいぐいきているようだ。
うすた京介、おおひなたごう、とリスペクトしているギャグ漫画家は
たくさんいるけれど、今回の地獄のミサワという人は、
ものすごく希有で幸運なタイプの漫画家であると思われる。
『カッコカワイイ宣言!』という漫画を発売したのはいいが、
アマゾンでは常に売り切れ状態(というかカートにも入れられない状態)で、
すでにアニメ化にもなっている。
声優陣もクレヨンしんちゃんのひろしとしんのすけを起用していてすごく豪華。
集英社も慎重に刻一刻と世間の反応を読みつつ動いている感じがする。
作者本人もすごく慎重だ。世の中の流れをしっかりと掴みつつ、
このタイミングで荒稼ぎしたいという気持ちがひしひしと伝わってくる。
しかし、嫌じゃない。そういう駆け引き。
地獄のミサワ自身がニコニコ動画に出演していて、
担当編集者とのやり取りも、下手な若手芸人よりもよっぽどおもしろいし、
自身の両親を連れてきたという問題のインタビューもおもしろい。
あれだけ作者が露出するのも結構珍しいのではないだろうか。
集英社側も本人を出した方がよりおもしろいと踏んで、
企画しているように思う。
サイトはこちらhttp://jigokuno.com/
土日休みで月曜から金曜更新というのもおもしろい。
ここから動画ページにも飛べる。
インタビューはこちらhttp://ascii.jp/elem/000/000/557/557822/
「なぜ両親が!?」と思うけれど、インタビューを読み進める内になんとなくわかった。
普段親と何も喋らない代わりに、インタビューの席に同席させて、
自分のやっている事を伝えたかったのではないかと思う。
仕事のついでに親にも理解してもらえる一石二鳥の場所だったのだろう。
他にも自分の口からは照れくさくて伝えられない自分の姿を、
親に喋らすとか、すごく頭がいいんだろうな。
井上雄彦の絵を真似していたとか、
ピューっと吹くジャガーは漫画を描き始めてから読まなくなったとか、
なんか言ってること全部がいいんだよなぁ。

今回でそれなりに稼いで現状維持で人生を過ごしていけるといいね、
と、素直に応援したくなる人である。
きっとそうなるんだろう。

ちなみにミサワ先生は26歳。はー若いねぇ〜。

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