NHKスペシャル「虐待カウンセリング」を観る。
作家の柳美里さんのカウンセリングの模様を収録したもの。
私の人生では「秘宝館」に続き「虐待」も度々引っ掛かるワードうちのひとつだ。
そこにある親からの連鎖的なものに引っ掛かるのだと思う。
どうしても無意識のうちにやってしまい苦しめるもの。
忌々しい呪縛。拭っても拭っても拭え切れないもの。
足かせ、息苦しさ、泥沼。
それは「虐待」に限らず、どの家庭にも必ずあるものだと思う。
私が発する言葉のすべてに、
私の家庭で吸収してきた思想であり、
空気感が少なからず帯びているのだと思う。
いくら拭おうとしてもできない。
一種の電流のようにビリビリと静かに流れている。
私はもしかしらたら「虐待」をしてしまうかもしれない、
という恐れを抱いている。
まず誰かと関係を築いていくという作業が苦手だ。
会社に留まって他人と馴れ合っていくのも、
恋人といつも一緒にいて思い出が増えていくのも抵抗がある。
突然現状ひっくり返して全部なかったことにしたくなる。
日々に疲弊して関係を壊しにかかる。
男は虫だとおもう。
よく親が娘に「悪い虫がつかないか心配だ」と言うが、
男はほんとに虫なのだ。
悪い虫がつくと、食い散らかされてぼろぼろになって捨てられて終わる。
虫が近寄ってきてもあまり相手にしないことが大事だ。
こちらはいい夢ばかり見ているから、
近寄ってくるのは当たり前である。
そこで近寄ってきた虫に適当にかまってしまうと、
虫は土足でどんどんこちら側につけ込んできて、
変な病気まで持ってきて駄目にする。
虫のそこの見極めが肝心だ。
女はいい匂いを発して居続けることだけが生き甲斐なので、
虫が寄ってきたとしても、知らん顔をするスキルが重要だ。
おもしろいと思うことだけを考え続けていこう。
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