2011年2月18日金曜日

東京とふるさと

中村一義がベストアルバムを発売するということで、
たいへんうれしいです。
なぜなら半年前くらいにパソコンのデータがふっとんで、
中村一義の曲も全部消えてしまったから。
久々にyoutubeで聴いてみたけど、
やっぱり超いいな!
大学時代おもいだすわ。
ライブとかもうやらないのかな〜。
やったとしても昔の曲はやんないだろうな。

やっぱアーティストって、
初期の頃に作った曲が尋常も無くよいものが多い気がする。
脳みそあんま使ってないていうか、
どっからか湧いて出てきたような、どストレートなやつ。
人間の創造ってそんなものだとおもう。
コツコツ脳みそ使って創るものなんてたかが知れてる。
自分でも「なんじゃこりゃ!?」的なものが出て、
初めて人は自由になるんだと思う。

田舎に残ってる人の、田舎に対する怨念とか、孤独感とか、反対に愛着とか、
それを振り払って東京に行った人の、すがすがしさとか、
故郷に残している家族への後ろめたさとか、
そんなのを題材にした物語があればいいのに。

東京からやってきた40代後半の編集長は、
いつも三重県に居心地の悪さを感じているようで。
東京は「なにものでもない自分」になれるから居心地が良いと言っていた。
それは七尾旅人もインタビューの中で言ってた。
私も東京に居た頃は「なにものでもない自分」になれてすごく楽しくてラクになれた。
私は東京という街に助けられたと言っても過言ではない。

東京はある種の人間にとって、精神的にすごく楽ちんに生きれる場所なのだ。
でも、私は田舎にいる。
イライラしながら、なにもできずにモヤモヤしてる。
でも、このイライラや、モヤモヤから逃げ出さないで、
思いっきり抱え込むことで、見えてくるものがあるし、
言いたいこともでてくる。

うまくいかない場所で、
圧を受けることでじわじわと構築されていく世界があるのだ。
それによって一人の人間ができあがっていく。

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