2010年12月4日土曜日

柑橘

ゆずハチミツとゆずジャム
庭にたわわになっていたゆずをもぎとり、
スライスしてハチミツに漬けてみたり、
砂糖で煮たりした。
パンとかヨーグルトとか紅茶とかに付けて食べるつもり。
ゆずを切ったり絞ったりしたおかげで、
台所がゆずのいい香りで充満した。
そのうちお風呂に入れたりしてみよう。

なんとなく、
私はとんでもない勘違いをしていたのではないかと思ったりした。
君がどんな世界をみているのか、私はきちんと汲み取っていなかったのだ。
でも今はなんとなく汲み取る事が出来る。
君が望んでいること。
それを叶える事が私の夢。
そんな風に思えたらどんなに幸せだろう。
なんでも先回りをして君の望む世界を用意する。
ただこの世界がややこしいのは、
自分が望んでいる事と実際手にする事は変わることがある、
ということ。
それまでの色々な積み重なりによって、
運命は左右される。
ただ私は解る。
今君がどんな世界をみてどんな願望を持っているのか。
そういう空気の中にいるということが。
また違う波がきて、世界が変わる事があるかもしれないけれど、
君の根本に常に抱えている願望を私が代わりに見続ける。
その代わり、私がどこかに流されている時は、
君が見つめ続けてくれる。
だから戻って来れる。お互い。
とても大きな波が訪れて、どこか遠くに流されてしまったとしても、
自力で戻ってくる場所は決まっているのだ。
きっと家みたいな場所が誰の心にもあるのだ。
心の家の風景が似通っている人たちが結婚したりするんだろう。
どっちかが遠くへ旅立って留守をしても根っこを守るために。
そんなふうにして家の風景は続いていく。

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