「ノルウェイの森」を観る前にトラン・アン・ユン監督の「夏至」という映画を観た。
映像がとてつもなく美しい!アジアの湿度が伝わってくる。
フランスの美的感覚も融合してなんとも言えない世界観。
これは俄然「ノルウェイの森」が気になるなぁ。
予告の冒頭の台詞が大好き。
「女は不浄の存在だと見なされてきたわ」
「昔は男の頭にも触れなかった」
「ほかの部分にはさわらせるくせに」
「あの部分は高貴だとおもう?」
歴史と、民俗学と、心理学と、哲学と、音楽と、宗教と、科学。
全部が絶妙に取り込まれた読み物があったらおもしろいだろうな。
そういえば、村上春樹の作品は海外では、
「圧倒的なオリジナリティがある」と評価されていて、
それを村上春樹は喜んでいたけど、
確かに日本ではそういった評価の仕方はあまりされない。
日本はオリジナリティがあるというよりも、
どれだけ作品に共感出来たり世界が共有できるかが重要な気がする。
でも結局それがオリジナリティに繋がっていくのかもしれなけど。
言葉ひとつひとつのチョイスや並べ方すべてに、
その人が出てしまうということを意識している人はあまりいない。
何気ない一文で、わかる人には、
その人のほとんどがわかってしまうものなのだ。きっと。
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