2010年12月26日日曜日

世界が崩壊する日

兄が10年近く付き合っている彼女と、
2年ぐらい先に結婚するらしい。
そんな人生設計を組み立てることが出来るのがすごいと思う。
そもそも一人の女性と10年付き合うってどういうこと?
兄には「モテキ」的世界はちっとも理解できないだろう。
同じ母親の股から出てきたのに、
こんなにも世界が違うとは、正直生命の神秘だ。
彼らは結婚したら一戸建ての小さな家を買うだろう。
今時の田舎によくある建て売り住宅だ。
そこに二人で住んでやがて子どもをつくる。
人ごとながらなにやらワクワクする話である。

去年もそうだったのだけど、
この時期になると、どかーんと落ち込む。
多分それは気持ちが募りすぎることの反動で、
ちょっとしたことで募らせた想いが見事に崩壊するのだけど、
これがなかなかきつい。
とはいえ、「ああ、もう駄目だな」と呆然として、
ひとしきり静かに泣いたり、テレビ観たり、誰かと話しているうちに、
わりと復活する程度のものだ。
自分で自分を捨てたら終わりだな、と思う。
自分を自分で楽しめるのは自分しかない。
だから自分の人生を自分なりに解釈して自分なりに生きていく。
自分、自分て、どれだけ自分のことしか考えてないんだよ、
とも思うが、自分のことを知らない人に他人の気持ちが解るわけが無い。
そもそも他人の気持ちは想像することしかできない。
そしてその想像も全くの検討違いだったりするものだ。
だからまず自分ありきだ、
そんな風に思えるのに、随分時間がかかった。
何年か経って「そうじゃないんだよなー自分」と、
今の自分が思えるだろうか。
愚かさがひとつでも減っているだろうか。
そんなことを思いながら眠ることにする。

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