2011年1月12日水曜日

根拠のない使命感

ラーメン+チャーハンセット 650円
自分がどうしようもなく無力である事を痛感している。
せっかくアーティストが、わざわざ三重県の、
しかもある意味、本州の辺境とも言える伊勢の方までやってきて、
ライブがしたいと言ってくれているのに、
この辺にはほんとうにライブが出来る場所がない。
「いや、どこかあるはずだろう」と思って考えるのだけど、
どこもかしこも、難あり。

まず場所がないとライブが出来ない。
つまりアーティストを呼ぶ事が出来ない。
というとても単純な問題がある。
もちろんライブハウスなどはあるが、
そういうところではなくて、もっと気軽に、
ライブが出来る場所、例えばカフェであったり、
空きスペースのようなところを考えるのだけど、ない。

私はときどき「お店を開きたい症候群」になることがある。
これまで3回ぐらいはかかっている。
しかしだいたい週数間でおさまる。
気がどこか違う方向に向かうのだ.
そして今また「お店を開きたい症候群」にかかっているのだけど、
前とは少し違う構想になっている。

以前は伊勢市内にお店を開きたいと考えていた。
人もそれなりに多いし、伊勢というネームバリューもある。
しかし今は私が住んでいる町、明和町で開きたいと思う。
伊勢は確かに伊勢神宮があり、それなりに知られているけれど、
まさしく伊勢には伊勢神宮しかなく、
伊勢神宮に頼りすぎているという面がある。
しかも昨今のスピリチュアルスポットブームで
かなり調子にのっていて、駐車場を有料化にしだす始末。
一方明和町はというと、なにもない。
ほとんど田んぼだ。田んぼしかないと言っても過言ではない。
しかし斎宮という場所がある。
私はこの斎宮という場所の歴史をわりと気に入っている。
伊勢神宮とも密接に関係しているのだけど、
まぁとても簡単に言うと、代々天皇家の女性がこの土地にやってきて、
毎日、儀式とお祈りをして暮らしていた場所なのだ。
その場面を想像するだけでとても清らかな気分になる。
伊勢神宮には全国から人がわんさか集まるので、
それを目当てに金儲けしたい人々も群がっていて、
実に世俗的な世界が繰り広げられている。
少しギスギス、ドロドロしたイメージがある。
一方、熊野霊山あったり、斎宮という場所は、
何百年も前から人が自然を信仰したり、国家の平和を祈ったりする精神が、
空気中に静かにたたずんでいる。
私はそういうものを感じることが好きなのだ。

なんだか話がそれたけれど、そんなわけで、
私は明和町にある空気感を利用して、
時々ライブが行えるような場所があったらいいなー
と妄想している。
そもそも明和町は、伊勢市と松阪市に挟まれた場所にあるので、
どちらの市に住む人もアクセスしやすいという利点がある。
それを利用しない手はない。
ああ、妄想がぐんぐん広がるなぁ。

結局、他の誰もそんなことはしないのである。
「お店をしたい」という人はいくらでもいるけれど、
その人はお店を開く以外のことを背負っていて、
それをきちんと遂行することに忙しく、実現には至らない。
それは仕方のない事なのだ。

「誰かやってくれないかなぁ」なんて言ってる若者が一番情けない。
だからそんなことは絶対に言いたくない。
願望というよりも、欲望というよりも、
根拠のない使命感でしか、世界は着実に動かないのだと思う。

2 件のコメント:

  1. はじめまして
    ギスギス、ドロドロしたイメージが伊勢市長にも感染した様子ですよ…
    市営浦田駐車場を再整備し平日も有料化しようとしています。僅か500台程度スペースが増えたところで混雑緩和になる筈も無く逆に現状90%のリピータを遠ざける政策を選択した・・・宇治山田港桟橋の件と言い安易なハード建設の裏に何か怪しいです。
    市民でさえもが神宮参拝に有料とは、これじゃ将来的に参拝客が減りますね。

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  2. はじめまして。コメントありがとうございます。

    ほんとなにか間違ってますよねー。
    もちろん人がたくさん来たら駐車場を整備する人間も必要だし、
    それなりにお金がかってしまうとは思うのですが、
    近所の人間がすごく行きづらい場所になりつつあります。
    まぁブームが去る前に荒稼ぎしておきたいという気持ちもあるのでしょうねぇ。
    人間の気持ちってそんなものですよね。
    他人にあんまり期待してないです。

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