そのためにずっと心が浮かばないという、
つまらない病。
昨日母親とテレビを観ていたら、
私と同じ年齢の女の子が出てきて、
中国で野心を持ってバリバリ働いているという映像が流れた。
母親はすかさず、
「頭が違うと随分違うね」
と、私とその女の子を比べた。
はっとした。
これまでずっと母親はそんな風にして私と他の誰かを比べて、
がっかりしてきたのだと。
そしてそれをポツリと吐露して、本人にぶつけてきた。
ましてや家族以外の人間とほとんど関わりを持たない母親は、
テレビに出てくる人間と比べるしかない。
母親の無意識の心のクセが、私にも染み付いていて、
時々どうしようもない劣等感に苦しんでいるのだと思った。
どうしたらもっと大きくなれるだろう、と考える。
俗物的な思考回路を持った人間に巻き込まれたり、
真っ向から対決したり、相手を変えようとか、
それは間違っていると言及したりするのではなくて、
「ああ、そうだね」と大きな心で受け止めて、
なにも気にしないようにする為には、
自分自身を鍛える努力をするしかない。
もちろん「ひりっ」とした感触は残るけれど、
その感触に執着するんではなくて、
受け流すことを覚えなくてはいけない。
そのためには、うやむやにごまかすのではなくて、
一度きちんと物事を整理しなくてはならない。
きっと人間は色々な情報を受け取り、
編集加工をしてどんどん処理していくのだと思うけれど、
その仕方で随分人生の質は変わってくるのだと思うから。
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