2011年1月18日火曜日

人類の補完

他人と比べる病がある。
そのためにずっと心が浮かばないという、
つまらない病。

昨日母親とテレビを観ていたら、
私と同じ年齢の女の子が出てきて、
中国で野心を持ってバリバリ働いているという映像が流れた。
母親はすかさず、
「頭が違うと随分違うね」
と、私とその女の子を比べた。
はっとした。
これまでずっと母親はそんな風にして私と他の誰かを比べて、
がっかりしてきたのだと。
そしてそれをポツリと吐露して、本人にぶつけてきた。
ましてや家族以外の人間とほとんど関わりを持たない母親は、
テレビに出てくる人間と比べるしかない。
母親の無意識の心のクセが、私にも染み付いていて、
時々どうしようもない劣等感に苦しんでいるのだと思った。

どうしたらもっと大きくなれるだろう、と考える。
俗物的な思考回路を持った人間に巻き込まれたり、
真っ向から対決したり、相手を変えようとか、
それは間違っていると言及したりするのではなくて、
「ああ、そうだね」と大きな心で受け止めて、
なにも気にしないようにする為には、
自分自身を鍛える努力をするしかない。
もちろん「ひりっ」とした感触は残るけれど、
その感触に執着するんではなくて、
受け流すことを覚えなくてはいけない。
そのためには、うやむやにごまかすのではなくて、
一度きちんと物事を整理しなくてはならない。
きっと人間は色々な情報を受け取り、
編集加工をしてどんどん処理していくのだと思うけれど、
その仕方で随分人生の質は変わってくるのだと思うから。

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