2011年1月16日日曜日

直感知

ひさしぶりに手塚治虫の漫画を読む。
「MW」(ムウ)という漫画なのだけど、
なかなかおもしろかった。
しかも一巻の最後に書かれていたエッセイが、
花村萬月のもので、最近やたらと花村萬月の話を周囲で聴いて、
なんだか、音もなく近づいてきていて不気味。
不気味とか言いつつ、そのエッセイが秀逸でおもしろかった。
漫画そのものよりもおもしろかったかもしれない。

二元論的思考の限界について書いてあった。
善と悪、男と女、天と地、醜と美。
全てにそういった思考回路が組み込まれていて、
そしてそれは解りやすく単純で流されやすくなっている。
しかしいつまでたってもその間を右往左往しているのも、
やがて虚しくなる。
それらの垣根を超えた先の世界をみる。

全ては単なる嗜好の問題であると思う。
何かを選ぶのも、何かを捨てるのも、
私たちは嗜好を基準にしている。

こないだ引いたおみくじの内容がよかった。

人間は明らかに考えるために作られている。
それは彼の全品位であり、彼の全価値である。

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