2011年1月29日土曜日

音楽温泉

昨日は名古屋のクラブクアトロにて、
キセルとトクマルシューゴのライブを観てきた。
「たのむから“ベガ”やってほしい!」
という密かな願いも虚しく“ベガ”は聴けなかったけど、
“ギンヤンマ”と“ハナレバナレ”が聴けました。
めちゃくちゃ好きな曲ってイントロかかっただけて鳥肌たって泣ける。
高田渡のカバーも素晴らしかった。
全体のアレンジもめちゃくちゃよくて、
「ライブっていいなぁ」と心から実感したライブだった。
キーボードのエマーソン北村さんが最高。
続いてトクマルシューゴのライブもとてもよかった。
彼が創りだす音は「気持ちがいいに決まっている」
という安定感がある。
安心して音に身をまかせていられた。
ベースがサケロックの田中磬で、なんかすごくぴったりだった。
相変わらず髪型も丸っこくてかわいかった。
最後にキセルとトクマルシューゴの3人で創ったという曲を披露していた。
なんだかんだで似た者同士なんだろうなぁ。
物販では本秀康さんデザインのタオルと、
恐竜の描かれたポップな色彩のタオルを買ってしまった。
気がついたら角張社長が呼び込みしてた。

キセルとトクマルシューゴのライブに続いて、
アポロシアターでのTHE SUZANのライブに行こうかと
思っていたのだけど、体力的に無理だった。
そしてキセルとトクマルシューゴの余韻を
消すのが惜しくなってしまったので。
それにしてもアルコールって結構体力消耗する。

カフェでホットワインを飲みながら、
お店に入ってくるカップルを観察したり、
冬の真夜中の名古屋の街中を散策したりして、
結局インターネットカフェに立寄り、
始発まで寝て家に帰った。
夜中の名古屋を歩いたのは楽しかった。
パトカーとか見るとリアル警察24時の気分になったりして。

駅から自宅に帰る途中ものすごく寒くて、
ずっと「寒い寒い寒い寒い」て思ってて、
もはやその単語しか頭の中に出てこない状況だったので、
こういう場合はあえて他のこと考えたほうがよさそうだ、
と思って、とりあえず天気がよかったので青い空などを眺めて、
なんかこう、ぼんやりとしていたら、
犬の散歩している女の人とすれ違ったりして、
みんな精一杯生きてるなぁと、思えてきて、
色んな命が色んな形でこの世にあって、
そのなかのひとつが私で、
ぐちゃぐちゃぐるぐる感じて考えても、
私には何も出来なくて、ほんとうに無力で、
だったらささやかな私の世界を守ることからやればいいんではないかと思い、
とはいえ、ネガティブな感情や、グロテスクな世界を、
私の中から排除したり、何やら過剰に反応するんではなくて、
もっと当たり前に、普通に受け入れて、そこに居て、
それでもいいじゃない、って思えるぐらいに、
大きく大きくなれたらいいなぁ、と思って、
脈々と繋がっている血の流れのことや、
そういうものとは無関係の、
でも確実にリアリティに満ち溢れている世界のことや、
そういうのをひっくるめてなんとかかんとかやっていけるといいなと、
そんな風にゆるくゆるくなっていく感覚がふと湧いてきたのだった。

どうしても許せないことや、排他的なこと、
こだわっていたことや、こうでなくちゃいけないという思い込み、
そんなのを乗り切ってすこしずつ私は私になっていくんだと思う。

駄目なところはきっとずっと駄目なままだろう。
でもだからといって嫌いになることはないだろう。

一旦おもいきり突き放してみて、
はじめてわかる世界というのがある。

残酷すぎるぐらい残酷で、
優しすぎるぐらい優しい。

そろそろ、ゆるゆるといけるといいとおもう。

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