2011年1月16日日曜日

近づいて遠ざかっていったもの

近づいたり、近づいてきたりして、
今では遠ざかってしまったものがたくさんある。
どうして私はあの時近づいたのだろう。
ずっと仲良しでいられると思ったから近づいたのに、
全然ずっと仲良しでいられなかった。
時間がたつと私の居場所が想像できなかった。
どうしてだろう。

そんな風にして他人をざっくり傷つけて、
自分も擦り傷程度に傷ついて、
遠ざかったのは私の方なのに、
ちっとも寂しくないと思っていたのに、
今はなんだか少し寂しい。
寂しいけれど、再び近づくことはない。
どうしてだろう。

やっぱり時々会って普通に話ができる友達は、
私にとってとても貴重なのだ、ということに気がつく。
そんな存在をたくさん作ることはできない。

そして全ての人間と距離が必要だ。
昔は週3日恋人と会ってないと駄目な時期もあったのに、
今ではそんな生活想像できない。

きっとそれなりに会話が楽しくて、
体の相性がよくて、私を求めてくれる人だったら、
誰でもいいのだけど、
思いのほかそんな人はどこにもいない。
少なくとも今のところは感知していない。

恋人は居たら儲けものだけど、
居ないからといって困るものでもない。

他人に興味を持って、近づいてみて、どんな感じか試してみて、
居心地がよれば、そのままくっついたままでいたり、
居心地が悪ければ、再び離れたりする。

たとえ離れてしまってもエネルギーを交感したときの感触は、
ずっと忘れないでいつまでも体のどこかに残っている。

出会う前と出会った後では、
外見は何も変わっていないように見えても、
中身はきっと何かが決定的に変わってしまっているのだと思う。

そんな風にして私たちは次の世界へと運ばれていく。
人と人の間にも入学とか卒業があるのかもしれない。

そう考える死ぬまで他人に入学しっぱなしの結婚なんてものは、
本当に奥深い行為だとおもう。

0 件のコメント:

コメントを投稿