今では遠ざかってしまったものがたくさんある。
どうして私はあの時近づいたのだろう。
ずっと仲良しでいられると思ったから近づいたのに、
全然ずっと仲良しでいられなかった。
時間がたつと私の居場所が想像できなかった。
どうしてだろう。
そんな風にして他人をざっくり傷つけて、
自分も擦り傷程度に傷ついて、
遠ざかったのは私の方なのに、
ちっとも寂しくないと思っていたのに、
今はなんだか少し寂しい。
寂しいけれど、再び近づくことはない。
どうしてだろう。
やっぱり時々会って普通に話ができる友達は、
私にとってとても貴重なのだ、ということに気がつく。
そんな存在をたくさん作ることはできない。
そして全ての人間と距離が必要だ。
昔は週3日恋人と会ってないと駄目な時期もあったのに、
今ではそんな生活想像できない。
きっとそれなりに会話が楽しくて、
体の相性がよくて、私を求めてくれる人だったら、
誰でもいいのだけど、
思いのほかそんな人はどこにもいない。
少なくとも今のところは感知していない。
恋人は居たら儲けものだけど、
居ないからといって困るものでもない。
他人に興味を持って、近づいてみて、どんな感じか試してみて、
居心地がよれば、そのままくっついたままでいたり、
居心地が悪ければ、再び離れたりする。
たとえ離れてしまってもエネルギーを交感したときの感触は、
ずっと忘れないでいつまでも体のどこかに残っている。
出会う前と出会った後では、
外見は何も変わっていないように見えても、
中身はきっと何かが決定的に変わってしまっているのだと思う。
そんな風にして私たちは次の世界へと運ばれていく。
人と人の間にも入学とか卒業があるのかもしれない。
そう考える死ぬまで他人に入学しっぱなしの結婚なんてものは、
本当に奥深い行為だとおもう。
人と人の間にも入学とか卒業があるのかもしれない。
そう考える死ぬまで他人に入学しっぱなしの結婚なんてものは、
本当に奥深い行為だとおもう。
0 件のコメント:
コメントを投稿