2011年3月16日水曜日

ウランちゃん2


二月に、ふとウランちゃんが頭に浮かび、
ウランちゃんをググったのだけど、
まさか一ヶ月もたたないうちに再びウランちゃんについて、
考える日がやってくるとは。

山岸凉子さんの「パエトーン」によると、
核分裂を起こしてエネルギーを産み出しているウランという物質は、
地球が宇宙に誕生するのに必要なものだったそうだ。
太陽ではいつも核融合が起きている。
だから昼間は明るくて暖かい。
その仕組みを人間が利用しようというわけなのだけど、
やっぱりひとつの星が誕生に使われるほどのエネルギーなので、
一度暴走すると人間の力では手に負えない。
手に負えないものをエネルギーとして使っているという事実。

一体どんな権力でそんなものを創っているのかしらないけれど、
全力で食い止めていくべきだろう。
でも膨大なエネルギーを創ることの出来る技術がある。
人類が先に進んだのに、後退しなくてはならない。
でも捨てるしかない。だから封印するとする。
でもいつか誰かがこじ開けてしまうだろう。
反対派と肯定派が対立して、核を巡る争いがさらに激化するかもしれない。
これは地球に住んでいる以上逃れられない。

どんどん傲慢になっている。
謙虚に生きていきたいのに。
生きていることの謎を解きたいだけなのに。

「生物学的に“好適”で満足せず“最適”を望む生物は
滅びる運命にあるそうです。
人類はこれ以上便利を追求してはいけませんよ。」
山岸凉子著 『パエトーン』より抜粋

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