私の人生は何者かに巻き込まれることが多い。
巻き込まれながら、私は色々なことを知った。
色々な人間を観た。
私が眺めるべき人間達だった。
そこから色々なことを吸収した。
美しさも汚さもまんべんなく感じた。
私はこれまで出会ってきた人たちに、
後ろ足で砂をかけることばかりしていたのだけど、
やっぱりそれでは駄目だと思った。
きちんと評価し愛すべきなのだ。
じっくりと眺める。
すぐに判断しない。
そういうことをしなくてはいけない。
山下和美さんの「天才柳沢教授の生活」を読んでいて、
すごくそれを思い出した。
人には様々な側面があり、
それぞれに背負っているものがある。
どうしても、そんな風にしか生きられない人たちばかりだ。
それを簡単に切り捨てたり、批判したりするのは、
やはりおかしい。
私がどんどん駄目になっていく部分を、
やっとストップをかけて、軌道修正する為の、
最後のチャンスを与えてくれた漫画だった。
私はそんな風に生きたかったのだ。
どんどん傲慢になっていく自分をなんとかしたくて、
苦しかった。
自分で自分が嫌いになるのがわかった。
私の心にはまだまだ暗闇の部分がある。
光に照らされてない、未知なる部分がある。
それを照らす作品に出会いたいし、
知っている部分はどんどん吐き出していきたい。
まだまだだ。
まだまだ私は世界を把握しきれずに、
人として偏っている部分があって、
バランスが取れていなくて無様だ。
精神がでこぼこしている。
人としてどこまで円に近づけるか、
死ぬまでにどこまで発見できるか、
どんな喜びがあるのか、
人生の価値はほとんどそれだけだと思った。
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