生まれたての子どもに、
関心を持たれ、妙に馴れ馴れしく、にやにやされながら近づかれると、
「うわあ、バレた!」
と恐れを成す事がある。
言葉や先入観が無い子どもが見た私というのは、
きっとなにか滑稽に映るに違いないからだ。
やはり、生まれたてというのは、神様に一番近いんだろうな、
とおもう。
生きれば生きるほどにどんどん汚くなる。
汚い気持ちが津波みたいに入ってきて、
めちゃくちゃにする。
吞み込まれておぼれる。
弱い人は駄目になる。
強い人はそのままで居ることができる。
寄せ付けなかったり、跳ね返したりして、
どーん、とそこに居る。
それで私たちは、
「ああ、すごいなー」と手を合わせるみたいにして、
ライブに行ったりする。
産まれた時のキラキラがそのままにあるからだ。
何かを保ち続ける事はしんどいけれど、
保ち続ける事をしなくてはいけないんだろう、と思う。
それぞれのやり方があり、スタイルがある。
私は基本的に、何も持っていないタイプなので、
色々なことを知りたがるし、おもしろがれる。
そして、先祖の事なんかを大切にするために生きている。
しっかりと地面に根っこを伸ばして、次にいいパスを送る為に生きている。
その辺はブレたらいけないのだろうけど、ブレる。
ブレない部分をきっちりと手に持つというのは大事なことだ。
そろそろ、こう、がしっ、と生きたい。
がしっと。
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