2011年4月24日日曜日
役にたたない日々
中村一義さんのインタビュー本「魂の本」を読み、
ますますその生き様に感動して、
私の中でオザケンとほとんど同じ人種だ。
「100sはあんまり聴いてないけど、やっぱりあんたは本物だよ!」
と驚嘆した。
人生の始まりが真っ暗でも、
命をかけて全力で立ち向かえば、
世界をひっくり返す事が事ができるってことは、
何よりも希望だとおもう。
そして本当に素晴らしい事だとおもう。
ほんと泣ける。
最近はよく泣く。
堀文子さんの本でも泣くし、イケムラレイコさんの詩でも泣くし、
さっき読んだ佐野洋子さんの本でもちょっと泣いた。
「役にたたない日々」というエッセイ。
去年73歳で乳がんで亡くなった佐野さん。
ボケてゆく母の話、自分も年をとり物忘れがひどくなった話、
ヨン様にハマる話、貧しかった子どもの頃の話、
幼くして死んだ兄と弟の話。
堀文子さんに続き、母と共有すべき情報だと思い、
母にも読むように薦めている。
というか、私は母と情報を共有したいと思っていて、
そういうものを自然と集めているように思う。
鬱病になり、神経症を患い、ガンになり、
彼女の生き様は何か共感せずにはいられないものがある。
エッセイの中には私が言いたい事全てが詰まっていて、
本当に胸がすくような思いになる。
きっと私は悪いおばあさんになる。
すでに少しずつ悪い人になっているはいるのだけど、
皮肉って批判してただずるくて卑怯な人間になるのだろうと思う。
これはどうにも止まらない部分だ。
ただそういう人種がこの世にはいるのだとおもう。
ずるくて卑怯な分、美しいものをみたいとおもう。
美しいものをみて、手元にとどめていきたいとおもう。
日々は過ぎてゆく。
どんどん時間が通り過ぎて、無為の時間をぼんやりと眺めている。
私の本当を見つけようと、スタイルを、語り口をはっきりさせたいと考えている。
そこにあるのは感覚である。
言葉の前に感覚があり、感触がある。
一定の電圧。
そこに私のコンセントを繋げれば淀みなく出てくる世界があると思っている。
イケムラレイコさんはイシムレミチコさんと似ている。
どちらも好きだ。
お二人ともに影響を受けた。
イケムラレイコさんの詩を載せましょう。
うみのこは
ははしらず
ちちしらず
やきつく
しろい
すなから
しんだ
ははたちの
ほねを
ひろって
あそぶ
佐野洋子さんは「100万回生きたねこ」の作者で、
谷川俊太郎さんの元嫁だそうです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿