2011年4月2日土曜日

時間がなくなる時間

私たちに必要なのは、
時間感覚がごちゃまぜになる時間だと思う。
その為にライブに行ったり、なにかに打ち込んだり、
酒を飲んだり、大麻に取り憑かれたりするのだと思う。
(そういえば何年か前、エイプリルフールに、
大麻がバレて今から警察に逮捕されるという嘘をつかれ、
信じてしまったという出来事があった。)
そうじゃないと、人生は息苦しすぎる。
きっと時間がなくなる時間を多く過ごせば過ごすほど、
若く居られるのではないかとおもう。

私はここのところずっと息苦しかった。
この息苦しさは時間感覚が原因ではないのだけど、
なにかこう「恨み」とか「憎しみ」とか「怒り」の感覚に、
ずっと支配されていたのだ。
それはすごく個人的なことをネチネチと思っていて、
「どうしてこんなに嫌なやつ全開なんだ」と、
自分で自分がどんどん怖くなってきて、
最終的に「恐怖」も入り交じってきた。
自分の意志に反して発展していくにっちもさっちもいかない世界から、
ふと、抜け出す事ができて、上から客観的に眺めてみた所、
これは、もしかしたら地震が影響しているのではないかと思った。
政治の腐敗や、原発、放射能、身近な人の理不尽な死。
ここのところ一気に噴出してきた、どうしようもない事態に、
きっと様々な気持ちが色んな人たちの中でぐんぐん広がっていて、
もちろんそれは社会人として、みんな立派に気丈に振る舞い、
けして表には出さないのだけど、
心の中ではぐちゃぐちゃになっていて、
多くの人が無意識のうちに苦しんでいるのではないかと思った。

私は負の感情に感化されやすい性質がある。
いつのまにか吞み込まれているというか、
訳もなく、なにやら息苦しいというときがある。
その時の気持ちを自分なりに解明する努力をしようと、
もがきにもがき、じたばたしていると、
するっ、と抜け出せる時もあるし、ますますドツボにハマることもある。
なにかきっかけがあれば抜け出せるし、
世界は突如いっぺんする。
そのきっかけを、他人の創作物に見出そうとする。
だから絶え間なく、音楽を聴こうとするし、
本や漫画も読もうとするのだと思った。
私の人生の意味のほとんどは、
こういった精神活動の中にしかないのだろう。

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